【第3回:釣り】22ステラ vs 23ヴァンキッシュ。夜の堤防で右手が感じた「本当の正体」を話そうか

ステラとヴァンキッシュ

1. まずは「数字」で見てみましょう

皆さま、こんにちは。わがまま所長です。

シマノの誇る2大スピニングリールの最高峰、「22ステラ 2500S」と「23ヴァンキッシュ 2500S」。 どちらを選んでも間違いない名機ですが、まずは一応、カタログスペックを比較しておきます。

項目22ステラ 2500S23ヴァンキッシュ 2500S
自重205g165g
実用ドラグ力2.5kg2.5kg
ベアリング数12 / 111 / 1
価格(目安)約8〜9万円約5〜6万円

数字だけを見れば、ヴァンキッシュの方が40gも軽く、価格も手頃に見えますよね。 でも、そんなスペック表の数字よりも、私が実際に夜の堤防でこの2台を使い倒して感じた「生の声」をお話ししたいと思います。

正直、数字だけでは説明できん、使い手との「相性」があるんよね。


2. ロッドに付けた瞬間にわかる「性格の差」

スペック表を頭に入れたところで、いざリールをロッドにセットしてみます。 この瞬間に、両者の「キャラクターの違い」が明確に手に伝わってきます。

ヴァンキッシュを付けた瞬間、最初に来るのは「軽さ」というより、ロッドとの一体感です。 リールが自分の存在感をあえて消して、ロッドの一部へと「化ける」ような感覚。 9ft前後のロッドでも先重りを感じさせず、ただ「一本の軽い棒」を振っているような自由な操作性が生まれます。

一方で、ステラは持った瞬間に、手元に心地よい「芯」が通ったことがわかります。 それは決して重荷ではなく、ロッドの重心がピタッと手元に収まるような、抜群の安定感。 「ここを拠点に、すべての動作が始まる」という、全幅の信頼を置けるバランスの良さがあります。

ここで少し好みが分かれますかね。「一体化した軽快さ」か、「芯のある安定感」か。


3. シャクリ始めて10投目で、差が出る

エギを投げて、シャクり始める。 10投もすれば、この2つの個性がさらに際立ってきます。

ヴァンキッシュの場合
シャクる。止める。その動作がとにかく軽快です。 総重量が軽い分、腕や肩にかかる負担が少なく、ロッド操作も少ない力でスピードが出せます。また、感度に関しても軽さの恩恵があり、ラインやロッドから伝わる違和感も感じ取ることができますね。
「あ、今イカが触ったな?」という微かな変化を察知する能力は、正直ヴァンキッシュに軍配が上がるかもしれません。

ステラの場合
同じようにシャクっても、リールが「仕事をしとる感」があります。 シャクったあと、わずかに心地よい“重さ”が手に残る。ロッドを止めた瞬間からの安定感が抜群。ラインメンディングやフリーフォールなど、次の動作にスムーズに移ることができます。シャクり後にエギがどこにあって、どう動いているか。 頭の中で海中のイメージを鮮明に描きやすいのは、圧倒的にステラです。


4. フォール中の「緊張感」と、掛けた瞬間の「確信」

エギングで一番集中する、フォール中。この時間の過ごし方が、2台では全く異なります。

ヴァンキッシュの場合 :リールが極限まで軽い分、右手の指先に伝わる情報の鮮度が抜群にええんです。 「今、ラインが張った」「あ、今わずかに緩んだ」という変化がダイレクトに神経に刺さる。

秋イカ特有の、あの小さな「モゾッ」というアタリを察知して掛ける瞬間は、まさに最高の快感。 

ただ、キロ近いサイズを相手に強引に寄せようとすると、リールの軽さが逆に「道具としての限界値」を予感させてしまい、少しだけ不安がよぎることも正直あります。

ステラの場合: 一方でステラは、フォール中も驚くほどどっしりと構えていられます。 面白いのは、風にラインが煽られるような状況でも、「これは風の影響」「これは潮の変化」と、頭の中で冷静に情報を切り分けられること。
余計な「ノイズ」が消えることで、海中の状況が整理されて伝わってくるんです。

この『情報の解像度』の高さこそが、ステラがステラたる所以じゃと思う。

そして、掛けた瞬間「よし!来た!」と、即座に確信と落ち着きが持てます。 イカがどれだけ激しいジェット噴射を見せても、リール本体はビクともしません。
全身が堅牢なマグネシウムボディと、滑らかなドラグの滑り出し。 この二つが相まって生まれる「安心してやり取りできる」という感覚は、実釣において何物にも代えがたい心強さになりますね。


5. 正直な本音:どっちが「買い」か?

使い比べた私の、偽らざる結論です。

  • 感度と軽さを求めるなら、「動の釣り」ヴァンキッシュ。
  • 安心と安定を求めるなら、「静の釣り」ステラ。

【ヴァンキッシュを選ぶべき人】

  • ビシバシとしゃくってエギをしっかりアピールしたい人
  • どんな違和感も拾って釣果に繋げていく人
  • 自分の腕に自信のある人

【ステラを選ぶべき人】

  • 強風や深場など様々な場面で釣りを成立させたい人
  • 春イカなどキロアップ級を確実に獲りたい人
  • 小さなミスに寛容なタックルで安定した釣果を求める人

釣りの「楽しさ」をより多く感じるのはどちらかと言えば、「動の釣り」ヴァンキッシュでしょうか。秋イカの繊細なアタリを積極的に掛けに行くあの感覚は、一度味わうと病みつきになります。

でも、絶対に「失敗したくない」なら「静の釣り」ステラです。春のデカい一杯や、タフなコンディションでも動じないあの安定感は、ステラにしか出せません。

一言で言うなら、「遊びのヴァンキッシュ」か、「仕事のステラ」か。

どちらを選んでも、シマノが誇る至高のリールであることに変わりはありません。自分のスタイルが「動」なのか「静」なのか。そこに向き合うのも、また釣りの楽しさかもしれませんね。

この記事が 皆さんのスタイルに合う「わがままな一台」を選ぶ手助けになれば嬉しいです。

さて、今回のインプレはここまで。 次回は再びガジェットの話。 配送の伝票整理……ではなく、このブログ執筆を支える「あのガジェット」のこだわりをお話しします。

どうぞお楽しみに!

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